今年もお盆の時期がやってきましたね。
家族みんなでご先祖様をお迎えして、少しの間一緒に過ごす行事。
今回は、そんなお盆にまつわる豆知識を紹介したいと思います。
地域差があるのは、明治政府が原因?
お盆は、地域によって期間に違いがあります。
何故地域で差が出るのか?
それは、改暦に原因があります。
明治政府は1872年に旧暦から新暦(太陽暦)への改暦を行ったため1872年(明治5年)12月3日を、1873(明治6)年1月1日へと変更しました。
明治維新により近代化に伴う欧化政策のひとつとして西洋で採用されている暦に合わせる必要があったのです。
旧暦では7月13日から15日(地域によっては16日)までがお盆(旧暦)と決まっていました。
そして改暦されて以降、新盆と旧盆が適用されている地域に分かれる事となりました。
地域によるお盆の違いの一例
【新盆(7月13日~15日)が適用されている地域】
東京都の一部、南関東(主に都市部)、静岡旧市街地、函館、金沢旧市街地など
【新盆が適用されている理由】
旧暦の月日がそのまま新暦になっても残っていたため。
【旧盆(8月13日~15日)が適用されている地域】
南関東の一部、西日本全般と北関東以北
【旧盆が適用されている理由】
当時、日本国民の80%が農業に従事しており、新暦の7月15日は農作業が多忙な事もあり、お盆の時期を1か月遅らせてお盆の行事を執り行うようになったため
【新盆・旧盆以外の日程でお盆を迎える地域】
・岐阜県中津川市加子母:8月1日〜8月3日
・東京都 多摩地区の一部:7月31日〜8月2日
・沖縄県、奄美など南西諸島の一部:8月20日前後
上記のように、新盆・旧盆以外の日程にお盆を迎える地域もあります。
以上、お盆の期間による違いでした。
長野県では「かんば」を使います
ちなみに迎え火と送り火。一般的には「おがら(麻がら)」を使うそうですが、
長野県の、特に北信地方は「かんば」を使用するそうです。
「ご先祖様よ、かんばック」という事でしょうか?
※「かんば」は、長野県の県木に指定されています。
余談ですが、お笑い芸人の「おぼん・こぼん」のお2人、
2021年に、約10年にも及ぶ不仲を解消し、ついに仲直りをされたそうです。
「覆水盆に返らず」とはよく言ったものですが、
おぼんこぼんのお2人に限っては「覆水盆に返った」ようですね。