5月が終わり、梅雨の時期がやってきましたね。今年の梅雨入りは、例年より2週間ほど遅れたそうです。
6月は体調を崩す人が増えてくる季節です。
梅雨の時期はなぜ体調を崩してしまうのか?その原因や対策は?などについての記事です。
最近体が重いなぁ、よく頭痛に悩まされるなど、心当たりのある人はこの記事を読んでみて下さいね。
どうして梅雨の時期は、体調が不安定になるの?
季節の変わり目でもある梅雨は、晴天と雨天が交互に訪れ、気温差だけでなく気圧の変化も激しくなります。
人間の体は内部環境を一定に保とうとする機能(ホメオスタシス)が備わっているため、外部環境の変化が大きいと体ががんばり過ぎてしまい、体調を崩しやすくなってしまうんです。
この「ホメオスタシス」に重要な役割を担っているのが「自律神経」であり、それらを整える生活を心がけると梅雨の時期も健やかに過ごせます。
体調維持に大切な「自律神経」って何?
まずは自律神経について具体的に説明しましょう。
自律神経とは、自分の意思とは関係なく、刺激や情報に反応して体の機能をコントロールする神経のことを言います。
人間の体には神経が張りめぐらされていますが、たとえば、血液を流す、胃で食べ物を消化するなどは自律神経のはたらきによるものです。
「自律神経」は、正反対のはたらきをする「交感神経」と「副交感神経」のふたつからなり、人間の体はこのふたつがバランスよくはたらくことで、健康状態を保っています。
ちなみに「交感神経」がはたらくのはおもに昼間。仕事や家事、勉強や運動など、活動しているときで、「副交感神経」がはたらくのは、おもに就寝時や食事中や、ゆったりとした時間を過ごしているとき。
つまりリラックスしているときにはたらきます。
そんな自立神経の乱れやすい季節は、梅雨の時期の6月なんです。
自立神経が乱れやすい…そんな人に対策を伝授!
自律神経の乱れには規則正しい生活と十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動が必要と言われています。日常生活でできる具体的な方法をお伝えします。
・起床時に朝日を浴びる
・朝食をとる
・栄養バランスの良い食事を心がける
・扇風機や冷感タオル、衣服などを活用し、気温に合わせて体温を調整できるようにする
・好きな音楽や香りなど、自分を癒す時間を意識的につくる
・入浴時は湯船に浸かって体を温める
・腸内環境を整える食事を意識する
などがあります。
この中で栄養バランスの良い食事についてみていきましょう。
食事は皆さんの体をつくっていくうえで、非常に重要なプロセスです。
今回は自律神経を整える栄養素に注目してみていきましょう。
自律神経を整える栄養素とそれが含まれる食べ物
食べ物の中には、自律神経を整える栄養素が含まれているものがあります。そのような食品を食べることで自律神経を整える効果が期待できます。
GABA(γ‐アミノ酪酸)
GABA(γ‐アミノ酸)はアミノ酸の一種で、中枢神経で働く神経物質です。神経の高ぶりを抑える働きがあり、ストレスや運動時に高まる興奮を抑制する効果があります。
通常、興奮状態では脳内のアドレナリンが活発になります。GABAはアドレナリンの分泌を抑制することで、自律神経のバランスを整えてくれます。
GABAを多く含む食べ物
発芽玄米、キムチ、漬物、味噌、醤油、ナス、かぼちゃなど。
トリプトファン(必須アミノ酸)
トリプトファンは、人の体内では合成できない「必須アミノ酸」の一つです。精神を安定させて記憶力や集中力を高めたり、不眠の解消に効果があると言われています。
トリプトファンを多く含む食べ物
レバー(牛、豚、鶏)、牛乳、チーズ、バナナ、アーモンド、マグロ、カツオなど。
ビタミンB群
ビタミンB群は自律神経を整える効果があり、中でもビタミンB6、B12を含む食べ物が重要です。
ビタミンB6は交感神経の興奮を抑える作用のあるセロトニンやGABAの生成に必要な栄養素です。
ビタミンB12は神経細胞の膜、つまり自律神経の材料となるビタミンです。また、細胞の遺伝情報や脂質の合成にも関与し、神経細胞の機能を正常に保つ働きがあります。
ビタミンB群を多く含む食べ物
・ビタミンB6:レバー、カツオ、マグロ、肉類
・ビタミンB12:カツオ、サンマ、貝類、レバー、納豆、もやし、チーズ
ビタミンC、E
自律神経の乱れにより交感神経が優位に立った状態では、活性酸素が体内に溜まり副交感神経が弱るため、免疫力が低下してしまいます。
そこで、活性酸素を減らす作用のあるビタミンC、Eを含む食べ物がおすすめです。
ビタミンC、Eを多く含む食べ物
・ビタミンC:果物類、野菜類、イモ類
・ビタミンE:ナッツ類、かぼちゃ、マグロ、うなぎ
いま挙げた栄養バランスを考えて食事ができていれば、自律神経の乱れによる体調不良は避けられるはず。
しかし!そんなに栄養バランスばかり考えて食べられない!そんなに食材を用意するのはちょっと…たくさん食べられない…という人はメイバランスを飲んでみる、という方法もあります。
メイバランスとは一体何なのでしょうか?足りていないビタミンをはじめとした栄養素を補うきっかけになるかもしれません。
メイバランスとは?
メイバランスとは、6大栄養素やビタミン13種類などが1本に入ったヨーグルトドリンク。
この時期に体調を崩してしまう人は、自律神経の働きを高めるために特に飲んだ方がいいかもしれませんね。
詳しい栄養素ついては下記にまとめてあるので、参考にしてみてください。
メイバランスにはこれだけの栄養素が入っているので、ビタミンやその他の栄養素の足りない分を補ってくれます!
令和元年の栄養調査では、各栄養素の推奨量に対して、実際にどのくらい摂れているのかが調査されています。
あなたは推奨量を摂れていますか?見てみましょう。
いかがでしょうか?
点線の円が推奨量、水色のグラフが栄養素摂取量の実態です。これは実際に、どの栄養素がどのくらい摂れているのかといった感じです。
自律神経を整えてくれるビタミンB1、B2、B6が足りていないことが分かりますね。
ここで注目したいのが赤いグラフ。
線のグラフはメイバランスを1本プラスした場合の摂取栄養量です。足りていなかった栄養素がメイバランスを飲むことによって、推奨量を大幅に超えたことが分かりますね。
普段の食事に加えてメイバランスを1本飲むだけで、グラフの円がとても大きくなりました。
1部100%に達していなかったビタミンB1、B2、B6は100%を超え、ビタミンEに限っては驚異の400%です。
ビタミンが、この1本でこれだけ補えるのは本当にすごいことですよね。
最後に
6月の梅雨の時期は、気温や気圧の差で体調を崩す人がいます。その原因は自立神経の乱れにあるので、生活習慣を整えたり、自律神経が整う栄養素(GABAやビタミンB群、ビタミンCやEなど)をしっかり摂りましょう。
食材を選ぶ手間だったり、栄養を摂ろうとしてもたくさん食べられない人もいる、ということを考えればメイバランスを飲むのもいいかもしれませんね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。体調を崩すことなく夏の本番に備えましょう。